授かり待ちのあなたのためのリストラティブヨガ

Part1 コラム編

第4回 自律神経とヨガ

岡部 朋子 先生(ルナワークス代表)

岡部 朋子
こんにちは。ヨガインストラクターの岡部朋子です。

東京では暖かい日も増えて、春の訪れを感じます。
皆さんのお住まいの地域は、いかがですか?

何もしないでリラックス?。

そう毎回言っているのですが、「じゃあヨガは、何がいいの?」と思っているでしょうか。

ヨガの効果はいろいろあるのですが、その中でも今回は「自律神経」につい
てお話ししましょう。

「自律神経」って、聞いたことがある人も多いと思います。

交感神経と副交感神経という二つの神経がバランスを取り合って、心臓を動かしたり、呼吸や胃腸など、生命を維持するのに欠かせない器官を動かしています。

その働きを簡単にいうと、交感神経は「緊張」、副交感神経は「リラックス」。
運動したり、興奮すると交感神経が、休息のときには副交感神経が、それぞれ活発に働いています。
この自律神経の働きは自分でコントロールすることはできなくて、そのバランスが崩れると体調を崩してしまうことも。

不規則な生活や睡眠不足、イライラなど、現代生活は交感神経が強く働きがち。
また、自律神経はホルモン分泌とも深いつながりがあって、毎月の生理や妊娠、出産などを体験する女性は、男性よりもバランスが崩れやすいといわれます。

なかなか赤ちゃんを授からないと悩んでいる方は、周りの言葉にプレッシャーを感じたり、不妊治療がストレスになることも多いようです。

あなたの毎日は、どうでしょうか?

適度なストレスは「頑張ろう」という意欲にもなるけれど、いつもイライラしている、なかなか疲れがとれない、朝すっきり起きられない、夜眠れない、そんな状態が続くと、自律神経のバランスが崩れているかもしれません。

そこで、ヨガです。

ヨガの一連の流れは、ポーズで身体を動かす「緊張」と脱力する「リラックス」、両方の組み合わせ。
もちろん、リラックスのほうだけやってもOK。
身体を動かすのも億劫になるほど、疲れていることもありますよね。
もし余力があったら、少し身体を動かすと、よりリラックスを感じることができますよ。

さて、とっても簡単にできるリラックス方法をお伝えしましょう。

それは"深呼吸"です。

そして、呼吸はヨガの基本でもあります。

では、やってみましょう。

楽な姿勢で背筋を伸ばして(椅子の背や壁に寄りかかってもOK)、ゆっくりと鼻から息を吸って、さらにゆっくりと鼻から息を吐きます。おなかの中から空気を吐き出す感じで、ゆ?っくりと。

何度も繰り返して。

「いち、にい、さん・・・・・・」と数えると、やりやすいですね。

毎日続けていると、だんだんと深い呼吸ができるようになります。すると内臓へのゆるやかな刺激になって、全身の血行がよくなっていきますよ。

先ほど「自律神経は自分でコントロールできない」と言いましたが、唯一自分で意識できるものがあります。

それが、"呼吸"です。

緊張したら、「ハッハッハッ」と呼吸が速くなることはありませんか?これは交感神経が強く働いている状態。
そんなときには、意識してゆ~っくりと呼吸すれば、緊張が和らいでいきます。

治療で緊張しそうなときに、待合室で深呼吸するのもいいですね。
ぜひ、やってみてください。

緊張した身体と心に、新鮮な空気を送り込んでリラックス。

これからの時期、外に出かけて、全身で新しい季節を感じてみてはいかがでしょうか。

(2013年3月11日)