これまでのところ、結果は満足すべきもので、多くの女性がその処方により、妊娠しているようです。
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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)への糖尿病薬「メトフォルミン」の使用は、欧米では、既に広く知られ、使われています。
日本国内ではメトフォルミンという薬は不妊の治療薬としては認可されていないのですが、既に、処方している医師も多いようです。
PCOSによる排卵障害があって、血糖値やインスリンの検査によって、インスリン抵抗性が高いことが判明したケースが適用となります。
インスリン抵抗性が高いというのは、血糖値を下げる働きのあるインスリンの働きが悪いということで、血糖値を下げるのに多くのインスリンを必要とするので、インスリンが多く分泌されるようになります。インスリンが多く分泌されることとPCOSがどんな関係にあるのかと言いますと、それが卵巣に作用することで、PCOSの原因となる男性ホルモンの産生を促進するというメカニズムからです。
そこで、インスリンの効き目を高めるメトフォルミンを摂取することで、インスリン抵抗性を下げて、インスリンの分泌量を低下させようとするのです。
PCOSと診断された方は、インスリン抵抗性を疑ってみても良いのではないでしょうか。