最新のイタリアでの研究では、卵母細胞の超低温保存と呼ばれている、卵子の凍結、解凍のプロセスは、潜在的な問題を含む ことが分かりました。
37%の卵子しか、凍結とその後の解凍を通して生き残ることが出来ず、さらに、受精に成功したのは、その半分以下でした。
68人の女性から採卵した737個の卵子を凍結、解凍して生まれた赤ちゃんは13人、その内、双子が2組、その他は奇形等の問題のなく健康でした。
この研究から言えることは、受精後の胚を凍結する方法に比べて妊娠率はずっと低いものの、卵母細胞の凍結保存は、ガンの治療によって生殖力が損なわれる可能性の高い女性には、使えるかも知れないということです。
研究者によりますと、女性の卵巣から採り出した卵子はとっても壊れやすく、ダメージを最小限に抑えるために注意深く凍結、解凍を行なわなければならないと言います。
これまでは、凍結時に損なわれることが多いことから、凍結時に発生する染色体へのダメージに焦点を当てています。
対照的に、凍結胚はより安定的で、凍結や解凍を通じてダメージを受けることもほとんどありません。
ただし、ダメージなく凍結することだけでなく、受精、移植というプロセスが待っています。この研究では、解凍後、移植出来たのは16%にしか過ぎません。
研究者は、未受精卵の凍結保存技術が一般的になるためには、少なくとも、凍結胚と同じレベルの成功率が求められると考えています。
現時点ではまだ半分以下です。
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9月15日の記事とニュースソースは同じ、「Fertility and Sterlity」に掲載されたイタリアの研究。