太りすぎややせ過ぎが不妊を招くことは、女性の場合にはよく知られるところなのですが、男性でも同様なのです。
デンマークとオランダの2つの都市で軍へ入隊する際の健康診断で、精液の提供に応じた1558人の平均年齢19歳の男性を対象に調査が実施されました。
身長と体重から算出したBMI(肥満指数)が、20~25を「標準グループ」、26以上が「肥満」グループ、19以下が「やせ過ぎ」グループに分け、それぞれのグループの精液の状態を比較しました。
その結果、肥満グループは、標準グループに比べて、精子の数が28%少なく、濃度も36.4%低く、やせ過ぎグループは、精子数で21.5%少なく、濃度では23.9%低いというものでした。
一方、女性を対象にした調査は、アメリカのボストンのべスイスラエル病院の不妊センターで、体外受精を受けた5847人の女性について調べています。
その結果、BMIが35以上の肥満女性は、体外受精の成功率が、標準の女性が25%なのに比べて、20%と低く、妊娠率だけでなく、移植率も低かった模様です。
コメント
男性でも太りすぎややせ過ぎによって、生殖能力が低下することを示しています。
その理由は、専門家によっても多少、異なるようですが、女性の場合と同様、ホルモンの分泌バランスの崩れであると考えるのが最も自然ではないでしょうか。