炎症にかかわる情報伝達物質のサイトカインが血中で増え、子宮の収縮を誘発していると考えられるとしています。
早産の原因は、クラミジアなどの性感染症や年齢などがありますが、2割程度は原因不明とされています。
それらの一部は、歯周病が原因であるのではとして、歯茎の炎症を治したら、早産が10%から2%まで減ったとの海外の研究もあると指摘、歯周病の治療や予防を呼びかけています。
コメント
歯周病と早産や流産の関係は、これまでにも指摘されているところです。
アメリカのUCLA大学歯学部の研究グループは、歯周病にかかっている妊婦は、未熟児を産んだり、流産する危険がそうでない人に比べ、7.5倍になるとのデータを発表しています。
歯周病とは、細菌が歯茎に感染して慢性的な炎症を起こす病気ですが、この炎症部分に炎症メディエーターという物質ができて、この炎症メディエーターが体内の筋肉を収縮させる物質であるプロラクチンを増加させ、その結果、子宮を収縮させ、早産や流産が起こりやすくなるというメカニズムです。
また、不妊治療でホルモン療法を受けている女性は、ホルモンの影響で歯周病にかかりやすい傾向にありますから、要注意です。