この研究は、ヨーロッパと中国で主に高齢者を対象(約13万6,000人)に行なわれた19の臨床試験を分析したもので、1日に400IU以上を摂取すると、最長約8年の追跡期間中の死亡率が、偽薬を飲んだ人に比べて約10%高かったというもの。摂取量がその半分以下になると、逆にプラスの効果が推定されたとのこと。
なぜ、死亡率が高くなるのかは不明としています。
コメント
ビタミンEをはじめ、A、D、Kは、脂溶性ビタミンで、過剰分が尿から排出されるビタミンCなどの水溶性ビタミンと異なり、過剰に摂取すると体内に留まってしまう可能性が高く、それにより、健康に有害な働きをすることは十分に考えられるところです。
サプリメントといえども、摂取する量には注意を要するということで、適正な量であれば、効果的なものが、過剰に摂取することで、有害なものになってしまうということです。
さらに、サプリメントの品質も左右する因子であるのではないかと考えられます。