妊娠中の飲酒は子供のIQに悪影響を及ぼす

妊孕性に影響する因子

2004年11月19日

ロイターヘルス

本格的に胎児性アルコール症候群(FAS)の症状を呈していなくとも、妊娠中の飲酒は、子供の知能指数に悪影響を及ぼすとの研究報告が発表されました。

妊娠中に母親が習慣的に飲酒すると、胎児が胎児性アルコール症候群(FAS)にかかるリスクが高まります。
胎児性アルコール症候群は、子供の成長障害、長期の精神発達遅延を引き起こし、小さな目や薄い上唇といった顔に特徴が見られます。
ところが、妊娠中に母親が飲酒したことで、アルコールに曝露した子供は、必ずしも、胎児性アルコール症候群の様相を呈していなくとも、知能が遅れることがあることを、ミシガン州のデトロイトのウェイン州立大学の研究者が突き止めました。
要するに、顔のFASの特徴が現れないために、一見、問題がないように見えるのだけれども、子供が7歳になる頃から問題が現れるというのです。

そのようなケースでは、母親が30歳以上で、妊娠中に習慣的に飲酒していた場合で、妊娠中に飲酒の習慣のあった母親から生まれた子供は、たとえ、顔にFASの特徴が見られなくても、慎重に観察する必要があるとしています。

コメント

妊娠中に母親が飲酒すると、アルコールは胃腸から血液に入り、胎児まで到達するそうです。
要するに、母親が飲酒すると、胎児も飲酒することになるということです。
胎児に飲酒させないためには、妊娠中もしくは、妊娠の可能性のある女性は、飲酒しないことです。