これは、パソコンから発せられる熱が、男性の陰嚢の温度を数度上昇させることで、精子の産生能力が低下する潜在的なリスクを孕むため。そのため、若い男性、子供を欲する男性は、ノートパソコンを膝に載せるのはやめて、机の上に載せるべきだとしています。
これまでの研究では、陰嚢の温度が摂氏1度上がることで、精子の産生能力が40%低下することが判明していることをその根拠にしているようです。ニューヨーク州立大学の研究者は、21~35歳の29人の男性を対象に、太ももを組んで、ノートパソコンを膝の上にのせた態勢で1時間経過したあとの温度の変化を調べました。それによりますと、平均で、2.1度上昇していることを確認しました。
この研究結果は、来年2月の生殖医学雑誌「Human Reproduction」に掲載される予定です。
コメント
この研究は、実際にノートパソコンを膝に載せる習慣がある男性の精子を調べた結果からではありません。ノートパソコンを膝にのせると陰嚢の温度が上がることを確かめたに過ぎません。このことだけで、ノートパソコンを膝に載せる習慣が男性不妊を招くとは言いがたいのではないでしょうか。
ただし、陰嚢の温度が上昇することは、明らかにマイナスの影響があるようですので、コタツやサウナに長時間入ったりすること等、日常の生活で注意するに越したことはないようです。