調査は、初めて体外受精に臨む、約8500人の女性を対象に行われたもので、20才から45才、平均の年齢は32才で、何らかの不妊原因がある女性もいますが、ほとんどは、原因不明の不妊と診断されています。そして、43%が喫煙者でした。
結果は、喫煙女性の妊娠、出産する割合は、28%も低いものでした。そして、この低下率は、ちょうど、年齢による妊娠率の、20才から30才への低下率と同じ割合でした。
このことから、喫煙は、女性の生殖年齢を10歳老けさせることになると言えます。
また、流産の割合も喫煙女性では21.4%であったのに対して、タバコを吸わない女性では、16.4%でした。
もしも、不妊に悩む女性で喫煙の習慣があるのであれば、禁煙するもとで、妊娠する可能性が高まるものの、
禁煙してどのくらいの時間がたてば、タバコの害を取り消せるものなのかは分からないとしています。
コメント
喫煙が、不妊治療の治療成績を悪化させることは、これまでにも多く報告されていますが、今回の調査報告は12年間に渡って、約8500人の女性を対象とした大規模なものです。
もはや、不妊に悩む女性であれば、禁煙は必須なのですが、調査では、1年間、1日に1本以上の喫煙としていますので、少ない本数であれば良いということでもなさそうです。