運動不足が不妊を招く

妊孕性に影響する因子

2005年04月22日

Evening Times

イギリスの糖尿病にかかわる専門家の年次総会で、王立グラスゴー病院の医師は、運動不足によって、インシュリン抵抗性を高め、女性の不妊を招くおそれがあると発表しました。運動を含めた生活習慣を改めることが必要としています。

肥満や運動不足、ストレス、食生活によって、インシュリンの効き目が悪くなると、血糖値が上昇し、Ⅱ型糖尿病の予備軍になります。

そして、血糖値を下げるため、インシュリンが過剰に分泌されることで、卵巣から男性ホルモンの分泌が増え、排卵障害を招き、不妊の原因になります。

運動不足を解消すれば、インシュリンの効き目が増して血糖値を下げるので、糖尿病や不妊症を予防することが出来るとしています。

コメント

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)による排卵障害の改善に、メトフォルミンという糖尿病の薬が有効とされているのは、まさにこのような理由からで、メトフォルミンがインシュリンの効き目を高めるからです。

ただし、このような症状を薬で抑え、改善するとともに、インシュリン抵抗性が高まった根本の原因に対する改善が大切です。

遺伝的な要因も考えられていますが、それにプラス、生活環境要因が加わっているようです。

運動や食生活、ストレス対策に取り組むべきです。