年齢の他に、肥満や性感染症もまた、不妊症を増加させるだろうと指摘しています。
例えば、不妊の原因になる代表的な性感染症であるクラミジアの発症率はこの10年で2倍になり、19歳以下の女性の6%は、肥満であると言われています。
さらに、男性不妊の潜在力も高まっているとして、精子の質、量ともに低下傾向にあることを指摘しています。
女性のキャリアへの志向は、結婚や子作りを遅らせることになり、ヨーロッパの少子化傾向は、持続的な人口増をリスクにさらすことになり、将来への脅威なります。
元来、女性にとって妊娠、出産に最も相応しい年代は、10代後半から20代はじめにかけてです。
とは言うものの、この傾向に歯止めをかけるのは手遅れではなく、女性が若いうちに子供を持つことを奨励するような政策を実施している北欧諸国をはじめ、イギリスもフランスにならって、税金面での優遇措置や女性の出産や育児への社会的なサポートを実施すべきであるとしています。
体外受精等の不妊治療の助けを借りなければ妊娠できないような年齢になる前に、若いうちに自然妊娠で子供を持つことを女性が望むようになるために、出来ることはたくさんあります。
コメント
日本においても状況は同じであるように思います。
女性の社会進出、キャリア志向の高まりから結婚年齢、子作り開始の年齢の高齢化、ライフスタイルの変化からの妊孕性の低下、自覚症状なしに不妊の原因となる性感染症の増加が子供が出来にくくなる背景にあるとしています。