低体重児は、呼吸障害や糖尿病等のリスクを高めます。
これまで、妊娠を意識した女性は、二分脊椎症のような神経管閉鎖障害を予防するために、葉酸のサプリメントを摂取することが推奨されています。
ところが、葉酸と低体重児出生の関連性が言及すぁれたのはこれが初めてです。
この研究結果は、すべてのパンやシリアルに葉酸を栄養強化する動きを加速させるであろうと、研究チームは指摘しています。
また、喫煙によって葉酸の血中濃度が低下していることが原因となって、タバコを吸う女性と低体重児を出産するリスクとの関連性が明らかになりました。
コメント
妊娠を意識した女性は、1日に400マイクログラムの葉酸を、サプリメントで摂取することが推奨されています。
これは二分脊椎症のような神経管障害の予防のためであったのですが、今回の研究結果は、低体重児の予防にもなることを示唆しています。
ただし、先天性の障害や低体重児は、決して葉酸の不足だけで発生するものではありません。ですから、葉酸のサプリメントさえ摂取していれば大丈夫ということではなく、
バランスのとれた食生活が基本であることを忘れてはならないと思います。
■参考サイト
厚生労働省のページ
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html
国立栄養健康研究所「話題の食品成分の科学情報・葉酸」
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail.php?no=652