そこで、ハーバード大学医学部では、妊娠中の母親が魚を食べることのプラス面とリスクを調査するべく、135組の母子を対象とした調査研究を実施し、このほど、「Environment Health Perspective」の10月号に結果を発表しました。
それによりますと、妊娠15~28週の期間に魚を多く食べた妊婦ほど、生まれた子供の6ヶ月時点で、色々な絵を見せてその物の名前を言わせるテストで、正解率が高かったものの、髪の毛で測定した水銀量が多い母親ほど、その子供のテストの正解率が低いことが判明しました。
この結果から言えることは、水銀に汚染されている種類の魚は摂取を控えるべきであるけれども、汚染されていない、もしくは汚染の程度の低い魚は、積極的に食べるばきであるとしています。
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今年の8月に、厚生労働省は、妊婦に対して、水銀に汚染された魚の摂取についての注意事項を発表しました。
クロマグロなど16種類の魚介類について、食べ過ぎないようにとのことですが、このことで、全ての魚を食べなくなってしまうのは、かえって、子供の脳の発育にマイナスであることが明らかになりました。
また、注意されている種類の魚についても、食べてはいけないということではなく、食べる量を制限しましょうということです。
やはり、魚を食べると脳に良いようです。