このほど生殖医療専門誌「Fertility and Sterility 」に掲載された報告によりますと、6歳までは、体外受精児は自然妊娠で生まれた子供に比べて、入院日数がほぼ2倍であることが判明しました。
研究者によりますと、これは、おそらくは、体外受精で子供を産んだ親は、少しの体の変調でも、医師にかかる傾向が強いためであるとしています、
ただし、早産や多胎で生まれた子供は、全体に病気にかかる割合が高かったとしています。
早産で生まれた子供を除外すれば、上気道感染や発作、先天性の奇形、その他の疾患においては、特に大きな違いは見られなかったようです。
また、ガンにかかるリスクも体外受精で生まれたからといって、特に大きくはないようでした。
さらに、6歳以降は入院日数においても違いはなくなっています。
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日本では、いまや、新生児の65人に1人の割合で、体外受精によって子供が生まれています。
数多くの子供が生まれているというものの、実際に、 体外受精や顕微授精のような高度な不妊治療を受ける際には、生まれてくる子供に何らかの影響がないものか、多少は心配になるかもしれません。
高度な生殖医療の子供へのリスクは、内外で、様々な追跡調査が実施されていますが、このスウェーデンの調査は、かなりの規模で、出世後、どの程度、病院にかかっているのかを調べています。
多胎や早産に伴うリスクについては、十分に認識されているとして、特に、健康状態においては、心配することはなさそうですね。