閉経後の女性の乳がんの治療薬であるレトロゾール(フェマーラ)は、クロミッドのような頸管粘液を少なくしたり、子宮内膜が薄くなる等の副作用のない排卵誘発剤として有効であるとされ、適応外使用するケースも多いようです。
ところが、最近の研究では、子供への潜在的な副作用があるとして、排卵誘発剤として使うべきではないとしています。レトロゾール(フェマーラ)を処方された女性では胎児異常のリスクが3倍になるというもの。
これを受けて、Health Canada(カナダの連邦保健省)や製造元のノバルティスカナダは、レトロゾール(フェマーラ)の排卵誘発目的の適応外使用を控えるように、カナダの医師に文書による通達を出しました。FDA(アメリカ食品医薬品局)は同様の措置をとるかどうかは留保しているようです。
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アロマターゼ阻害剤である乳がん治療薬レトロゾール(フェマーラ)は、日本でも副作用の心配の少ない排卵誘発法としてポピュラーな薬です。
もしも、処方されている方は医師に確認するのがよいでしょう。