調査研究は、スウェーデンのカロリンスカ研究所が、40~76歳の女性、61,057人を対象に実施した疫学調査、「the Swedish Mammography Cohort」で、調査の開始時点では、68%の女性が少なくとも1ヶ月に1回はお茶(主に紅茶)を飲むと答えており、15年間の追跡調査では、301人が卵巣ガンと診断されていました。
調査によりますと、少なくとも1日に2杯のお茶を飲む女性は、卵巣ガンにかかるリスクが46%低く、飲むお茶が1杯増えるごとに、リスクが24%低くなり、たとえ1日に飲むお茶が1杯以下という人でも、全く飲まな女性に比べて、卵巣ガンにかかるリスクが18%低いとのことでした。
研究者は、緑茶や紅茶に含まれる成分によるものではないかとし、お茶を飲むことを女性に勧めています。
コメント
卵巣ガンに限らず、ガンにかかるリスクが生活習慣や食生活によって影響されることが、多くの疫学調査によって明らかにされています。
ただし、それらの調査結果を正しく受け取らなければなりません。
今回の調査発表では、緑茶や紅茶の卵巣ガン予防効果が報告されていますが、お茶を飲むことで卵巣ガンが防げるということではなく、トータルなガンにかかりにくい生活習慣や食生活の一つとして、お茶を飲むことを勧めていることを理解しておく必要がありますね。