2001年から2005年の間に、レトロゾールとクロミフェンを服用した母親から生まれた911人の赤ちゃんを調査したところ、先天性欠損症の発生率に違いが見られなかったとしています。
クロミフェンは40年以上、排卵誘発剤の第一選択薬として、使用されています。
研究に携わった研究者は、2つの薬を服用した母親グループ間で、胎児の奇形や染色体異常の全体的な発生率において、統計上、明らかな違いは見られなかったとして、レトロゾールえを、胎児へのリスクの上昇という心配なしに、不妊治療に使えることが確認できたとしています。
この研究は、これまでのより小規模の研究によって確認された胎児へのリスクが高まるという結果を、否定することになりました。
コメント
今回の研究結果については、昨年末に警告を発した製造元であるノバルティスから見解が発表されていません。
今後の推移を見守る必要がありそうです。