葉酸は胚の生存力を高める

生活習慣・食事・サプリメント

2006年05月05日

The Lancet

葉酸の摂取量が多い女性ほど、体外受精で2個の胚を戻した時に双子になりやすいと、このほど、スコットランドのアバディーン大学の研究チームによって、The Lancetに発表されました。

研究に携わった研究者は、葉酸は胚の生存力を高めるためで、葉酸がなければ胚が生き延びることが出来ないと指摘しています。

ただし、妊娠率を高めることはないとしています。

研究チームは、体外受精を受けている602名の女性の葉酸の摂取量を、アンケートによって聞き取り 調査しました。

その結果、ほとんどの女性は葉酸のサプリメントを摂取しており、葉酸の摂取量が多いほど、双子を妊娠しやすいことが判明しました。

このことから、推奨された摂取量にとどめることで、体外受精での多胎リスクを低下させるのではないかとしています。

コメント

葉酸は、胎児の先天性異常を予防することから、妊娠を意識した時から、妊娠12週まで、1日に400マイクログラムを、サプリメントによる摂取が推奨されています。

多胎のリスクは、決して、葉酸の摂取量だけで決まるものではありませんが、体外受精を受ける際には、1日に400マイクログラム摂取し、過度な摂取は控えたほうが良さそうです。

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