スペインのコルドバ大学の研究チームは、16人の健康な男性に、2週間に渡って、週に4回、特別仕様の自転車漕ぎによる激しい運動を課したところ、平常時に比べて、精子濃度や射精精液量、射精精液あたりの精子数が低下することを確認しました。また、生殖ホルモンの分泌量の低下も認められました。
ただし、運動の2、3日後には、ホルモンレベルや精液の状態は、元の状態に戻りましたが、回復に要する時間は、年齢が上がるとともに長くなることが分かりました。
運動が生殖システムにどのように影響を与えるのか、さらなる研究が必要であるとしています。
コメント
女性は、激しい運動をすると、生理が止まり、妊孕性に大きく影響を及ぼすことが知られていましたが、男性の精子の状態への影響は知られていませんでした。
ただし、女性に比べれば、その影響はより小さく、一時的なもののようではあります。
今回の報告から分かるように、男性の精液の状態は、その時々の体調等に大きく影響を受けるようです。