メトフォルミンは妊娠初期の服用も安全

不妊治療のリスク

2006年10月19日

Fertility and Sterility Vol.86 Issue3 P.658-663

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のために妊娠初期にメトフォルミンを服用しても、胎児奇形のリスクが高まることはなく、逆に、リスクを低下させる効果が認められることが、カナダの研究で明らかになりました。

ただし、予備試験であることから、妊娠初期のメトフォルミンの服用の胎児への影響については、さらなる研究が必要であるとしています。

メトフォルミンは糖尿病の薬ですが、PCOSによる排卵障害にも有効とされていますが、これまで、妊娠初期の服用による胎児への影響は十分に確かめられていませんでした。

そこで、これまでの文献から、トータルで約500名の女性の事例を検証したところ、メトフォルミンによる胎児奇形のリスクの増大は認められず、逆に、リスクを低下させることが分かりました。

コメント

メトフォルミンは多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害の治療に使われています。