また、妊娠した49名中、4名は、自然妊娠であったこと、体外受精よって妊娠した44名中、30名は、鍼治療開始後1回目の胚移植で妊娠に至り、そのうちの9名は、それまで、10回以上体外受精を受けていたとしています。
また、治療方法について、通常の治療に加えて、仙骨部鍼治療を併用したグループでは、妊娠率は変わらなかったものの、妊娠までに要した期間が短かったとしています。
これらの結果から、難治性の不妊患者への鍼治療の併用は有用であると結論づけています。
コメント
これまで、ドイツやアメリカでは、体外受精に鍼治療を併用することの有用性が報告されていましたが、日本では、経験則的に有用であるとされていたためか、今回のような報告は例がなかったように思います。
また、明生治療院では、鍼治療の妊娠へ寄与は、子宮動脈の血流が改善されたためではないかとしています。