妊娠初期の喫煙や受動喫煙は先天性心疾患のリスクを高める

妊孕性に影響する因子

2006年11月15日

the American Heart Association's annual meeting inChicago

妊娠初期の喫煙や受動喫煙は、子供の先天性心疾患のリスクを高めると、アメリカのアーカンサス大学の小児科の研究チームの調査で明らかになりました。

566名の先天性心疾患の子供と491名のそうでない子供の両親について調べたところ、母親が妊娠前から妊娠3ヶ月まで喫煙すれば、子供が先天性心疾患にかかるリスクが60%高くなることが判明したというもの。

そして、たとえ、その間、ビタミンのサプリメントを摂取したり、お酒を控えたとしても、また、受動喫煙でもリスクが高くなるとしています。

研究者は、胎児の心臓の構造が形成されるのは、母親が未だ妊娠に気づいていない初期であることから、妊娠が判明してから、あわてて禁煙下としても、時、既に、遅しであると指摘しています。

コメント

先天性心疾患とは、 生まれつきの心臓の構造異常のことです。

研究者の指摘にあるように、胎児の心臓が形成されるのは、妊娠の極初期であることから、ほとんどの母親は未だ妊娠に気づいていない頃です。

ですから、妊娠が判明した時点で禁煙しても遅いわけで、妊娠の可能性のある女性は喫煙、受動喫煙ともに避けるべきです。