妊娠前のマルチビタミンの摂取は子どもの小児ガンのリスクを低下させる

生活習慣・食事・サプリメント

2007年03月09日

the journal Clinical Pharmacology & Therapeutics

妊娠前から妊娠期間中を通じて、葉酸を含むマルチビタミンを摂取した女性は、子どもが発症頻度の多い3つの小児悪性腫瘍にかかるリスクが低くなることが、カナダの研究で明らかになりました。

カナダのトロント大学の研究チームは、過去に実施されたアメリカの7つの研究を分析したところ、妊娠前、妊娠中の女性の葉酸を含むマルチビタミンの摂取は、子どもの白血病の発症リスクを39パーセント、神経芽細胞腫の発症リスクを47パーセント、脳腫瘍の発症リスクを27パーセント、それぞれ低下させることが分かりました。

研究者はマルチビタミンのどの成分がそれぞれのリスク低下に働いているのか、或いは、葉酸の新たな働きなのか、さらなる研究が必要であるとしています。

コメント

妊娠前の女性の栄養状態が子どもの出生後の健康に大きく影響するようです。

先天性異常の予防のための葉酸のサプリメントの摂取にもいえるように、妊娠前の女性は、バランスのよい食事を心がけるだけでなく、安全で品質の高いマルチビタミンのサプリメントを摂取するのがよいのかもしれません。