ボストンのMassachusetts General Hospitalの研究チームは、1194組の親子(子どもが小児ぜんそくにかかっているのは186組)を対象に、妊娠中のビタミンDの摂取量を調べるために食に関するアンケートを実施したところ、全体の1日の平均摂取量は548IUで、摂取量の多かった上位25パーセントの親子は、摂取量の少なかった下位25パーセントの親子に比べて、小児ぜんそくにかかるリスクが61パーセント低かったことが分かりました。
また、ビタミンDの摂取量が100IU増えるごとに、小児ぜんそくにかかるリスクは19パーセント低下することも分かりました。
もう1つの調査は、ボストンのChanning Laboratoryの研究チームが実施したもので、母親のビタミンDの摂取量と子どもの小児ぜんそくにかかるリスクとの関係を調べました。
1212組の親子を対象に調査したところ、ビタミンDの摂取量が多いグループは、少ないグループに比べて、小児ぜんそくにかかる割合が52パーセント低下することが分かりました。
コメント
ビタミンDは太陽光線の紫外線が皮膚の脂肪に作用して体内に吸収されることから、「太陽のビタミン」と言われたりします。
ですから、日光浴しただけでも十分に摂取できるビタミンです。
もしも、夜勤等で十分に太陽光を浴びることが難しい人は、マルチビタミンミネラルで補うべきです。
研究では、サプリメントで摂取しても、子どもの小児ぜんそくのリスク低下の効果は同様に確認されたとしています。