肥満は子宮内膜の状態にも悪影響を及ぼす可能性

妊孕性に影響する因子

2007年04月14日

Fertility and Sterility online 7 April 2007

肥満が卵巣の機能を低下させ、妊孕性に悪影響を及ぼすことは知られていますが、卵巣以外、たとえば、子宮内膜の状態への影響を調べるために、スペインのヴァレンシア大学の研究チームは、2001年の1月から2005年の7月にかけて、大学で卵子の提供を受けて初めて体外受精を受けた2,656周期を対象に試験を実施しました。

卵子の提供を受けて体外受精を受けた女性を、肥満度の指標であるBMI(体格指数)が、20以下、20~24.9、25~29.9、30以上の4つのグループに分けて、グループ間の体外受精の成績を比較しました。

その結果、妊娠率には大きな違いはみられなかったものの、肥満とされるBMIが25以上のグループは、25以下のグループに比べて、妊娠の継続率が低かったことが分かりました。

これのよって、研究チームは、肥満は卵巣の機能以外にも妊孕性を低下させるとして、子宮内膜の状態への影響を考慮すべきであるとしています。

コメント

太りすぎは、ホルモンのバランスを悪化させ、卵巣の機能を低下させることで、妊孕性を低下させることがあるとされていました。

今回の研究は、子宮内膜の状態にも影響を及ぼし、妊娠の継続環境にもマイナスに働く可能性があるようです。

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