2003年から2005年の間にミシガンの不妊治療クリニックを訪れた200人の男性を対象に、血中のマンガン濃度を測定したところ、マンガン濃度が高い男性は、通常レベルの男性に比べて、精子無力症の割合が5倍、乏精子症の割合が2.4倍であることが分かりました。
また、血中のマンガン濃度が低い男性も、過剰な男性ほどではありませんが、精子の数や運動率が低い傾向が確認されました。
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マンガンは人間の活動のとって必須のミネラルで、成人は10~20mgのマンガンがを保有し、その半分以上は骨の中に、残りはすい臓や肝臓などにあるとされています。
脂肪と糖の代謝や骨をつくるのに必要で、生殖機能にとっても必須であるとされています。
バランスのよい食事を心がけていれば不足したり、過剰になったりする心配はありません。