研究は被験者総数が15,500名になる12の臨床試験を 統計学的に解析したもので、妊娠中にカルシウムを最低1g摂取した場合と、偽薬を摂取した場合を比較したところ、カルシウムの摂取は妊娠中の高血圧や妊娠中毒症にかかるリスクを低くすることが分かりました。
この結果、カルシウムが不足している女性は、妊娠中にカルシウムのサプリメントを摂取することで、妊娠中毒症の予防になるのではないかと指摘しています。
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妊娠中毒症は子癇前症とも言われ、妊婦の約5%にみられると言われています。主な症状は高血圧やタンパク尿、むくみとされています。悪化すると、早産や死産を招いたり、母体の命にもかかわります。
明確な原因はよく分かっていないようですが、睡眠を十分にとって、バランスのよい食事に心がけることが大切です。