Boston fertility clinicで不妊治療を受けて妊娠した2,162人の女性を対象に実施した調査で、子どもの頃に両親ともにタバコを吸っていた家庭で育った女性は、そうでない女性に比べて、流産する確率は80%高いことが判明しました。
研究チームは、その原因については不明であるとしながらも、子どもの頃の受動喫煙による有害物質が生殖器官に影響を及ぼしたのではないかとしています。
喫煙の害が子どもだけでなく、孫の健康にも影響を及ぼすことが分かったとしています。
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初期流産は、全ての妊娠の15%におこるといわれていて、その原因のほとんどは胎児の染色体異常によるものとされています。
母親の健康状態と流産との関連について、これまでの研究では、タバコを吸う女性は流産のリスクが高いことが報告されていました。
ところが、子どもの頃の受動喫煙の影響に言及した研究はおそらく初めてのことと思われます。