喫煙は顕微授精の受精率を低下させる

妊孕性に影響する因子

2007年10月06日

Fertility and Sterility Advance online publication

母親になる女性の喫煙は、顕微授精による受精率を低下させることが、オーストリアのSt Poelten General Hospital の Irmhid Gruberらの研究で確かめられました。

研究チームは、130名の顕微授精を受けている女性を対象に、採卵した卵子(1,030)や受精卵(840)、3日目胚(562)の形態を調べました。

被験者の130名の女性のうち、非喫煙者は58名、喫煙者は72名でした。

顕微授精で受精しなかった割合が非喫煙者で10.8%であったのに対して、喫煙者のそれは、20.1%でした。

ただし、卵子や胚の外見上の形態にや移植後の妊娠率については、有意な差はみられませんでした。

コメント

喫煙は最も妊孕性を低下させる生活習慣だとされています。

今回の報告では、タバコを吸う女性が顕微授精を受けた場合、受精出来ない割合が倍になることを確かめています。

妊娠を希望されれば、夫婦ともども、まずは、タバコはやめるのが賢明です。

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