男性の年齢も体外受精の成績に影響する

妊孕性に影響する因子

2007年10月12日

Fertility and Sterility Advance online publication

男性の年齢が高くなるほど提供卵子による体外受精の成績が悪くなることが、アメリカで実施された試験の結果、明らかになりました。

Reproductive Medicine Associates of New JerseyのJohn Fattarelliらは、1,023組の不妊夫婦が卵子の提供を受けて体外受精を受けた際の夫の年齢と治療成績の関連を調べました。

妊娠して出産まで至った確率は、男性が51歳以上の夫婦では41.3%だったのに対して、男性が50歳以下の夫婦では56.0%でした。

そして、流産率は、男性が51歳以上の夫婦では41.5%だったのに対して、男性が50歳以下の夫婦では24.4%でした。

また、受精卵が胚盤胞まで育った割合は、男性が50歳以下の夫婦では40.7%だったのに対して、男性が51歳以上の夫婦では34.2%でした。

ただし、受精率や妊娠率、初期胚の育ち具合については、顕著な差は確認出来ませんでした。

コメント

体外受精の成績を左右するのは母親になる女性の年齢を初めとして多くの要因が存在しますが、一般的には男性の年齢はさほど影響しないと考えられています。

ただ、今回の報告からは、男性の年齢も50歳を超えると、影響が出てくるようです。

男性にも妊娠しやすいカラダづくりという意識が必要です。

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