2005年度末時点の登録施設数は641施設で、そのうち臨床実施成績の回答を提出した施設は552施設となっています。
■ART(高度生殖補助医療)による出生数
2005年度に体外受精や顕微授精によって出生した子供の数は19,112人で、累計数が15万4,869人になっています。
前年(2004年度)は、18,168人だったことから、前年比は105.2%でした。
また、2005年度の全出生児数は106万2,530人だったことから、全体に占める割合は約1.8%で、55人に1人の赤ちゃんが、体外受精や顕微授精によって生まれたことになります。
■ART(高度生殖補助医療)の治療成績
※体外受精・顕微授精は新鮮胚を用いた成績です。 ※顕微授精は、射精精子と採精精子を合わせた成績です。 ※凍結融解胚を用いた治療成績は顕微授精によるものも含む数字です。 コメント 学会が調査報告している唯一の高度生殖医療の治療成績です。学会に登録している施設を対象にアンケートによる調査の結果です。 治療成績という観点から言えば、調査結果は、あくまで、全体の傾向です。 各施設毎の治療実績や成績は、各施設が公表しているものを参考にするしかありませんし、治療成績は、母親になる女性の年齢をはじめ、不妊期間や不妊原因によっても大きく異なってきます。 それらを鑑みた成績は知る由もありません。あくまでも、全体の傾向として参考とすべきです。 治療周期総数では顕微授精が体外受精を上回っているのは最近の傾向で、その差はさらに拡大している模様です。 また、凍結融解胚を用いた治療数の増加率が最も高くなっていますが、治療成績は新鮮胚を用いた治療を遜色ありません。 ただし、治療成績そのものはここ何年かは変化がみられません(移植あたりの妊娠率が約3割)。 ■平成18年度倫理委員会 登録・調査小委員会報告 (平成17年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績) キーワード |