体外受精や顕微授精を受けている37名の女性を対象に実施された試験では、葉酸を摂取することで、卵胞液中の葉酸の血中濃度は高くなると、ホモシステイン濃度が低下し、それに伴って、卵胞の大きさが大きくなりました。
オランダのロッテルダムのUniversity Medical Center のJolanda Boxmeerらは、卵胞の発育は卵胞液の発育環境に影響されることを示していると指摘しています。
そして、卵胞の大きさと卵胞液中の葉酸やホモシステイン濃度との関係について、さらなる研究が必要であるとしています。
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ホモシステインというのは、たんぱく質の代謝の過程でできるアミノ酸の一種だそうで、このホモシステインの濃度が高くなり過ぎると、動脈硬化のリスクが高くなることが知られています。
そして、ホモシステインの濃度を適正化するのが、葉酸やビタミンB6、ビタミンB12などのビタミンB群だと言われています。
妊娠前の葉酸の摂取は子どもの先天性異常の発生率を大きく低下させることから、厚生労働省は妊娠前の女性に1日に400マイクログラムの葉酸の摂取を推奨していますが、今回の報告の通りに卵胞液の卵の発育環境がよくなるのであれば、葉酸(ビタミンB群)のいサプリメントを摂取する意義はより高くなると言えるかもしれません。