妊娠前や妊娠中の母親の喫煙は子の生殖能力を低下させるおそれがある

妊孕性に影響する因子

2007年11月26日

The Journal of Clinical Investigation

妊娠前や妊娠中、そして、妊娠後(授乳中)でさえ、母親がタバコを吸うと、子ども(女児)の生殖能力を低下させる可能性が高くなることが、カナダの大学の研究者をリーダーとする研究チームのマウスを使った実験によって明らかになりました。

Andrea Jurisicovaらは、妊娠前や妊娠中、産後の授乳期の雌のマウスに、タバコに含まれる有害な物質を与えたところ、雌の子どもの卵巣機能の低下が確認されました。

研究グループでは、母親の喫煙が子どもにも同様の影響を及ぼすと考えられるとしています。

コメント

母親の喫煙の子どもの生殖能力への影響は、今回、マウスを使った実験で確かめられた女の子のケースだけでなく、男の子の思春期後の精液の質を低下させることもこれまでの研究で確認されています。

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