それにもかかわらず、そのことについて母親が責められるべきだと考えているわけではなく、流産するのは母親のせいであると考えているのは回答者の10%、子の先天性異常が母親のせいであると考えるのは回答者の3%でした。
そして、回答者の中でも、学歴の低い女性ほど、流産や子の先天性異常は母親のせいであると考える傾向があることが分かりました。
調査方法は、産婦人科病院の待合室で200名の女性にアンケートで、妊娠中の母親の心の状態や行いのお腹の子どもへの影響について、昔からの言い伝えをどれくらい信じているのか、また、過去に流産や先天性異常の子どもを産んだ経験の有無について質問しました。
調査に携わった研究者は、医学的な情報が行き届いているにもかかわらず、妊娠、出産について、昔からの言い伝えの影響は少なくないということ、また、学歴の低い女性ほど、また、過去に流産や先天性異常の子を産んだ経験のない女性ほど、昔からの間違った言い伝えを信じやすいとして、正しい医学情報を伝え、誤解を払拭する必要があるとしています。
コメント
ほとんどの流産は胎児側の染色体異常、また、ホルモンのバランスの問題、子宮や胎盤の問題であって、妊娠中の母親のふるまいや心の状態が原因で起こることはないとされています。
流産に限らず、妊娠や出産にまるわる誤解は少なくないようで、大切なのは正しい情報に接することであると強調されています。