子宮内膜症の手術後のホルモン療法や食事療法は痛みを緩和する

不妊原因になる病気

2008年01月09日

Fertility and Sterility

子宮内膜症の病変を除去する手術後は、ホルモン療法や食事療法が痛みの緩和に効果的であることが、イタリアの大学病院の試験で明らかになりました。

ローマのTor Vergata University Hospitalの研究チームは、220名のステージⅢ~Ⅳの子宮内膜症と診断され、病変を除去する手術を受けた女性を、3つのグループに分けて、半年間、ホルモン療法(77名)や食事療法(35名)、偽薬(110名)を施しました。

ホルモン療法は28日毎のリュープリン(GnRHアナログ)、食事療法はビタミンやミネラル、乳酸菌、オメガ3脂肪酸の摂取等)。

その後1年間の追跡調査の結果、ホルモン療法と食事療法を受けたグループの女性は、偽薬を与えられたグループの女性よりも、月経痛や骨盤内の痛み、性交痛がより緩和されました。

このことから、子宮内膜症の手術後でも痛みがある場合には、ホルモン療法や食事療法が痛みの緩和に効果的であることが分かりました。

コメント

子宮内膜症の痛みを和らげるのに、食事療法が有効なようです。

自治医科大学の研究でも、動物実験ですが、オメガ3脂肪酸の摂取で内膜症の病変の縮小が確認されています。

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