妊娠中の地中海食は子どもをアレルギーにかかりにくくする

生活習慣・食事・サプリメント

2008年01月16日

Thorax

妊娠中に、野菜や果物を豊富に食べる地中海式の食生活をおくっていた母親の子どもは、生まれてからぜんそくやその他のアレルギー疾患にかかりにくいことがギリシャの研究で明らかになりました。

ギリシャのクレタ大学の研究チームは、468人の妊婦を対象に食生活に関するアンケート調査を実施し、出産後の子どもの健康状態を追跡調査しました。

その結果、妊娠中に地中海式の食生活をおくっていた母親の子どもは、ぜんそくにかかるリスクが80%低く、その他のアレルギーにかかるリスクが45%低いことが分かりました。

週に8回以上の野菜、週に3回以上の魚、そして、週に1回以上の豆を食べると、アレルギーの予防効果が顕著とのこと。

コメント

地中海食とは、 その名のとおり、イタリアやスペイン、ギリシャなどの日常の食生活のことで、具体的には、新鮮な野菜や果物、魚貝類を、オリーブオイルで調理する料理のことです。

野菜や果物、魚貝類、豆などの加工されていない新鮮な食材、そして、これも人工的な加工が施されていないオリーブオイルが特徴なようです。

その結果、抗酸化物質や植物性微量栄養素が豊富に摂取できて、脂肪の摂取バランスがよいこと、化学合成された添加物をとらないことがよいのではないでしょうか。

地中海式というスタイルにこだわらなくても、加工度の低い、新鮮な食材を、自分で調理することで、同様の効果が得られるのではないでしょうか。