試験は、1,063人の妊婦を対象に実施され、全体の流産率は16%と平均的であるにもかかわらず、妊娠中にカフェインを全く口にしなかった女性(264人)の流産率が12.5%、妊娠中に1日に200mgか、それ以上のカフェインを摂取していた女性(164人)のそれは24.5%でした。
年齢や喫煙習慣など、明らかに流産率に影響を及ぼす因子は除去したとのこと。
コメント
カフェインが妊孕性や流産のリスクにどのように影響を及ぼすのか、まさに、議論百出です。
つい先週も、妊娠中でも、コーヒー1、2杯程度のカフェイン量(350mg)であれば、流産のリスクを高めることはないとの報告が報道されたばかりです。
また、今回のニュージーランドの報告に対しても、そもそも流産は、染色体異常が原因でおこるもので、カフェインが流産のリスクを高める証拠は存在しないこと、要するに、試験ではカフェインの摂取していた妊婦に流産が多かったという結果が出ているものの、それらの間には、因果関係は認められないということですね。
また、実際に流産のリスクとの因果関係が証明されているのは、喫煙やクラミジア感染、そして、年齢であるとしています。
最後に、何事も、ほどほどにするということがベストなアドバイスであると指摘しています。
実際のところ、人間の身体に起こることの因果関係を完璧に把握することは不可能でしょうし、1つの要因だけを取り上げても、さほど、意味のないことでしょう。
いずれにしても、疑わしきは避けたほうが無難ではありますね。