ボストンのベス・イスラエル病院の研究チームは、40歳以上で初めて体外受精を受けた584名の女性の治療成績を分析しました。
初めての体外受精で妊娠、出産した女性は9.8%、妊娠したけれども流産に終わった女性は8.4%で、81.8%の女性は、βhCG陰性でした。
1回の体外受精で治療を止めてしまった女性(175名)を除き、1回目の体外受精が流産で終わった女性(39名)と妊娠に至らなかった女性(365名)の、その後の1,307治療周期の治療成績を比較したところ、出産まで至った割合は、それぞれ、17.9%、21.9%でした。
そして、1回目の体外受精が流産だった女性のグループでは4治療周期以降で、1回目の体外受精で陰性だった女性のグループでは6治療周期以降で、出産に至る妊娠はありませんでした。
それぞれのグループ間で、2回目以降の体外受精の治療成績に、顕著な差は見られなかったとのことです。
コメント
はじめの体外受精の結果だけで、その後の治療の成績を予測することなんて出来ないということですね。
どうしても妊娠の確率が低くなることから、流産に終わってしまうと、その後のことについて、悲観してしまいがちなのかもしれませんが、流産に終わっても、その後、妊娠、出産に至る確率は、それほど低くなるわけではないということです。