スウェーデンの大学の研究チームは、10年弱お子さんを望んで、体外受精で双子を授かった24組の夫婦と、初産で体外受精で一人の子どもを授かった94組の夫婦、そして、同じく初産で自然妊娠での子どもを授かった夫婦に対して、夫婦関係や親子関係について、5年間に渡って、アンケートや聞き取りによる調査を実施しました。
その結果、調査期間中、夫婦関係や親子関係が最も良好で安定的だったのは、体外受精を受けて一人の子どもを授かった夫婦で、次いで、体外受精で双子の子どもを授かった夫婦でした。
結局、体外受精を受けて子どもを授かった夫婦は、自然妊娠で子どもを授かった夫婦よりも、夫婦関係や親子関係が安定していることが分かりました。
このことから、研究チームは、体外受精を受けたこと、そして、体外受精で双子の子どもを出産することに伴うストレスは、男性によっても、女性にとっても、お互いの夫婦関係や親子関係にマイナスの影響を及ぼすことはないと結論づけています。
コメント
体外受精を受けたことが夫婦関係や親子関係にマイナスになっていないどころか、かえって、プラスに働いているかもしれないということは、とても勇気づけられる研究報告です。
長くお子さんを授かることが出来ない期間を経験すること、お子さんを授かるために、いろいろな意味で、苦労することは、結局は、長い目でみれば、安定した家族関係を築くことになるといえるかもしれません。