カナダのケベック州の北極地方に住むイヌイットの子ども109人を対象に、オメガ3脂肪酸の摂取と知能の発育の関係をテストしました。
出生時の臍帯血(さいたいけつ)※中のオメガ3脂肪酸の濃度の高い子どもほど、6ヶ月と11ヶ月に実施した知覚力や記憶力、認知力のテストの成績が良好でした。
ところが、母乳中のオメガ3脂肪酸濃度とテストの成績には関連はなかったとのこと。
このことから、研究チームは、胎児の脳が発育する妊娠後期(29~40週)に、オメガ3脂肪酸の豊富な食事を心がけることが大切であると指摘しています。
コメント
オメガ3脂肪酸は脳の発育に深く関与することから、専門家は、妊娠前、妊娠中に摂取することを勧めています。
ただし、今回の報告から、胎児の脳が形成される妊娠後期に、しっかりと摂取することが重要であることがわかりました。
オメガ3脂肪酸は、魚油や亜麻仁油(フラックスオイル)、シソ油に豊富です。