カナダのMcGill Universityの教授をリーダーとする研究チームは、約17,000人のベラルーシの子どもを対象にした無作為対照化試験で、母乳だけで育てられた子どもは、そうでない子どもに比べて、６歳時点で知能指数や読み書きの能力が高いことが分かりました。
研究チームは、母乳が子どもの好ましい影響を及ぼすことは、これまでの研究から、また、今回の試験は、過去のどの試験よりも規模、精度ともに優れたものであることから明らかであるとしています。
ただし、母乳だけで育てられた子どもが、知能指数や読み書き能力に秀でていることは、母乳そのものの影響なのか、それとも、母乳だけで子育てをした家庭の経済状態や母親の知力の影響なのかは、わからないと指摘しています。
コメント
母乳だけで育てることが子どもの発育にとってよい影響を及ぼすことは間違いないようです。
また、報告によりますと、母乳のよさは、単に、栄養的なことだけではないようです。
例えば、自分のお乳を飲ませると、哺乳瓶でミルクを飲ませるのに比べて、母親と子どもの間のやりとりの密度が全く違うとのことです。
