イタリアのthe University of Naples、University of Palermoの研究チームは、子宮中隔切除後の妊孕性を調べるために、3つの施設で試験を実施しました。
他には不妊原因がない子宮中隔の不妊女性44名の子宮鏡下子宮中隔切除術後と、132名の原因不明不妊の女性の1年間の妊娠率を比較しました。
その結果、子宮中隔切除後のグループの妊娠率、出産率は、それぞれ、38.6%、34.1%、対照グループでは、それそれ、20.4%、18.9%でした。
このことから、子宮中隔を切除することで、着床や妊娠の継続環境が良好になったのではないかとしています。
コメント
子宮中隔は先天性の子宮の形態異常のことで、不妊や流産の原因になる場合があるとされています。
現在、子宮中隔の切除はお腹や子宮を切ることなく、子宮鏡下手術が一般的になっていますので、身体への負担は、開腹手術に比べて、相当、軽くなっています。