University of Leuvenの研究者グループは、過去に、体外受精で生まれた子供と自然妊娠で生まれた子供の2歳時点での精神的な成長について、比較し、特に、体外受精で生まれたことのマイナスの影響が認められなかったことを確かめています。
そして、その時の家族のうち、体外受精で子を授かった24家族と、自然妊娠で子を授かった21家族を、子どもが15~16歳の青年期になった時点での精神的な成長や親の子育てのスタイルなどを比較しました。
その結果、青年期においても、体外受精で生まれた子供と自然妊娠で生まれた子供の精神的な成長について、特に変わりはなかったことが分かりました。
コメント
体外受精のリスクの中で、出生児への長期間にわたる心身への影響は、未知であり、それを確かめるには、追跡調査の結果を待つしかありません。
これまでの追跡調査の結果、体外受精で生まれた子供は、自然妊娠で生まれた子供に比べて、概ね、心身の成長において、特別、劣っているとか、遅れているというような違いは確認されていません。
ところが、これまでの調査は、せいぜい、5歳くらいまででした。
今回、初めて、15~16歳という青年期における影響が比較されました。
そして、その結果、青年期においても、体外受精で生まれたことが精神面の発達に何らの影響を及ぼしていることはなかったとのことです。