578人の妊娠中の女性を対象に、ニコチンの代謝物であるコチニンの血中濃度を調べた結果、コチニンの濃度が高い女性ほど、子どもの口唇・口蓋裂のリスクが高くなることが判明しました。
このことから、妊娠中にタバコを吸うことは、子どもの口唇・口蓋裂リスクを高くすることが分かりました。
コメント
これまでも妊娠中にタバコを吸うことで、口唇・口蓋裂のリスクが高くなることは、さまざまな研究報告がなされていました。
ただ、これまでの試験では、喫煙やその程度は本人の自己申告によるものだったのですが、今回の試験では、ニコチンの代謝物であるコチニンの血中濃度を調べ、口唇・口蓋裂の発症との関連を調べたもので、より精度が高くなったとのこと。
もちろん、口唇・口蓋裂のリスクを高める要因はタバコだけではなく、回避できない遺伝的要因も存在するわけですが、妊娠を意識したその日からタバコはやめるべきです。