妊娠中にタバコを吸うと子どもの口唇・口蓋裂のリスクが倍になる

生活習慣・食事・サプリメント

2008年11月07日

The Journal of Physiology

妊娠中の喫煙は子どもの口唇・口蓋裂のリスクを倍にすることが、アメリカで実施された研究で明らかになりました。

578人の妊娠中の女性を対象に、ニコチンの代謝物であるコチニンの血中濃度を調べた結果、コチニンの濃度が高い女性ほど、子どもの口唇・口蓋裂のリスクが高くなることが判明しました。

このことから、妊娠中にタバコを吸うことは、子どもの口唇・口蓋裂リスクを高くすることが分かりました。

コメント

これまでも妊娠中にタバコを吸うことで、口唇・口蓋裂のリスクが高くなることは、さまざまな研究報告がなされていました。

ただ、これまでの試験では、喫煙やその程度は本人の自己申告によるものだったのですが、今回の試験では、ニコチンの代謝物であるコチニンの血中濃度を調べ、口唇・口蓋裂の発症との関連を調べたもので、より精度が高くなったとのこと。

もちろん、口唇・口蓋裂のリスクを高める要因はタバコだけではなく、回避できない遺伝的要因も存在するわけですが、妊娠を意識したその日からタバコはやめるべきです。

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