チリのチリ大学の研究チームは体外受精に臨む166組のカップルを対象に、女性の卵胞液や血中のニコチンの代謝物質であるコチニン濃度とインタビューによる男性の喫煙習慣と、体外受精のち治療成績との関係を調べました。
その結果、平均採卵数はタバコを吸わない女性では9.6個だったのに対して、タバコを吸う女性では7.8個でした。
また、父親になる男性がタバコをすなわいグループの平均出産率が21%だったのに対して、父親になる男性が喫煙するグループのそれは8%でした。
このことから、体外受精の治療成績は母親になる女性の喫煙習慣だけでなく、父親になる男性の喫煙習慣にもマイナスの影響を受けることが分かりました。
コメント
不妊治療に臨む際には、ご主人も禁煙するに越したことはなさそうです。
男性の喫煙が、女性の受動喫煙となって治療成績を悪化させるという報告はこれまでにもありましたが、男性の精液の質が低下するために治療成績に影響している可能性も否定できません。