体外受精の初めての採卵から8年で7割弱が子を出産している

不妊改善・生殖医療関連

2008年11月21日

Fertility and Sterility

体外受精を受けた女性は、初めての採卵から8年後には約7割弱が母親になっていると、フランスの調査で明らかになりました。

フランス国立医療研究機構の研究チームは、パリの2つの施設で1998年に初めて採卵した女性724名を対象に、8年後の2006年に子どもの出産状況についてアンケートで電話で調査を実施しました。

その結果、40%の女性はその施設で妊娠、出産に至り、58%の女性は、妊娠、出産に至らずにその施設での治療を止めていました。そして、2%の女性は現在の同じ施設で治療を継続しているか、記録が不備なため調査不能でした。

初めて採卵した施設で治療を止めた58%の女性のうち49%は回答がなかっため、初めて体外受精のための採卵をしてから8年後にお子さんを出産している確率は、最も悲観的な推計で53%、最も楽観的な推計で81%、中間をとれば7割弱と考えられるとしています。

初めての施設で妊娠、出産に至らなかった女性で、その後、妊娠、出産に至った女性のうち、46%の女性は養子縁組で、自然妊娠が42%、他の施設で体外受精を受けて妊娠、出産したのが7%、ドナー精子によるものが5%という結果でした。

コメント

調査に携わったフランス国立医療研究機構の研究者は、たとえ、最初の病院で妊娠、出産に至らなくても悲観しなくてよいと結論づけています。