人工授精の治療成績に影響を及ぼす要因を調べるために、パリのthe Amiens University Medical Centerで、2002年から2005年の間に実施された、353組のカップルの1038周期の人工授精の治療成績と、母親になる女性の年齢や不妊原因、男性の精液の状態、また、 hCG投与時のE2レベル、卵胞の大きさとの関係を分析しました。
その結果、治療成績に最も影響を及ぼす要因は母親になる女性の年齢で、30歳以下の妊娠率は38.5%、40歳以上では12.5%でした。
次は、不妊原因では、頸管粘液に問題のある場合や排卵障害の場合に、人工授精の治療効果が大きいとのこと。
それらの原因の場合の妊娠率が52.4%、その他の不妊原因の妊娠率は15.0%でした。
男性の総運動精子数が500万以上では妊娠率が44.3%だったのに対して、500万以下では28.5%でした。
また、理想的な治療周期は、hCG投与時に16ミリ以上の卵胞が2つ育っていて、E2(エストラジオール)がミリリットルあたり500pg以上だとしています。
コメント
おおよそでも自分たちの不妊原因を把握し、ぞれぞれの治療による妊娠の可能性を知って、そして、自分たちにあった治療法や治療のペースを決めることが大切なように思います。