1994年から2000年の間に同病院の男性不妊外来に通院した男性患者89人を対象に、精液検査と精液中の活性酸素レベルの測定を実施し、その後、パートナーが妊娠したグループ(41名)と妊娠していないグループ(48名)に分けたところ、精液中に検出されうる平均活性酸素レベルの高い男性ほど、精液検査の結果が悪く、 パートナーが妊娠に至っていませんでした。
このことから、精液中の活性酸素レベルが高くなるほど、妊娠させる力が低下するのではないかとしています。
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活性酸素は細胞の老化を促す主因とされています。
今回の報告は、活性酸素は男性の妊娠させる力を弱める可能性があると報告しています。
活性酸素の発生源となるタバコや深酒、強いストレスを避けること、また、バランスのよい食生活や適度な運動、サプリメントなどで、抗酸化力を高めることが大切なようです。