精液の質やDNAの損傷度は年齢には影響されない

男性の妊娠させる力に影響を及ぼすもの

2008年12月19日

Journal of Assisted Reproduction and Gynetics

男性の年齢は精子の数や運動率、奇形率、さらには、DNAの損傷度に影響することはないと、ドイツの研究チームの試験によって結論づけられました。

研究チームは不妊治療クリニックに通院している320人の男性不妊患者と84名の健康な男性を、30歳未満、30~35歳、36~39歳、40歳以上のグループに分けて、精液検査を実施、また、DNAの損傷度を測定しました。

その結果、精液の質やDNAの損傷度について、年齢による差はみられえませんでした。

このことから男性の精液の質やDNAの損傷度は年齢による影響は受けないとしています。

コメント

男性は、思春期以降、精子がつくりはじめられ、常に、つくり続けられています。

そのため、 すべての卵子のもとになる細胞が備わって生まれてくる女性と比べて、年齢による妊孕性の低下はそれほど顕著ではないとはされています。

今回の報告も年齢による影響は受けないとしています。

ただし、最近では、男性も年齢によって、妊娠させる力が低下することを確かめたとの報告もなされています。