ストレスは子宮内の着床環境を悪化させる可能性がある

ストレス

2008年12月26日

Human Reproduction

ストレスは子宮内の着床環境を悪化させる可能性のあることが、京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学の研究チームのマウスによる試験で明らかになりました。

ストレスは下垂体からの生殖ホルモンを抑制することで、自然妊娠しづらくさせるのではないかと考えられていますが、ホルモン補充療法を受けている女性におけるストレスの影響を調べるべく、マウスを使ってストレスが着床環境に及ぼす影響を調べました。

卵巣を摘出したマウス(38匹)にエストラジオールとプロゲステロンを補充し、断続的な音波によってストレスをかけたグループ(20匹)と、ストレスを与えない比較対照群(18匹)に分け、別のマウスから提供された胚盤胞を子宮内に移植しました。

その結果、ストレスを受けたグループは着床率が著しく悪く、ホルモンを補充しているにもかかわらず、着床にかかわる遺伝子やサイトカイン(LIF)の抑制されていることが分かりました。

ストレスは卵巣から適切なホルモンの分泌にかかわりなく、子宮内の着床環境を悪化させる可能性のあると結論づけています。

コメント

マウスを使った動物実験ではありますが、ストレスが卵巣からのホルモン分泌にかかわりなく、子宮内の着床環境を悪化させる可能性があることを証明しています。

ストレスとうまくつきあうことがとても大切です。

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